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 今年4月、千葉県船橋市の野口愛永さん(18)が成人を含む少年少女グループに監禁され、同県芝山町の畑から遺体で見つかった。一部報道によると「生き埋め」にされた可能性もあるとのことだ。少女を襲った悲惨な事件だが、マスコミは被害者の交友関係やホストクラブ通いについて書き立てた。

 この事件で思い出されるのが「女子高生コンクリート詰め殺人事件」だ。この事件でも、メディアでさらし者にされたのは、犠牲になった少女だった。

■マスコミにさらされた少女

 昭和63年。その翌年に「平成」がやってくるから、27年前ということになる。事件のあまりの残虐さに、当時を知っている者なら今でも記憶に残っているはずだ。4人の少年が17歳の女子高生を監禁し、強姦を続け、暴行を加えて死に至らしめた上、彼女の遺体をドラム缶にコンクリート詰めにして遺棄した。

 事件が明らかになったのは、平成元年3月30日。新聞各紙は、被害少女の写真を載せ、名前、住所、高校名を記事に記した。そしてあたかも、彼女が元から非行少年の仲間だった、あるいは、誘われて仲間になっていたというニュアンスで報じたのだ。わざわざ彼女を不良少女風に描いたイラストを配信した通信社もあった。しかし実際は違う。改めて事件を紹介しよう。

■女子高生コンクリート詰め殺人事件

 事件同時、主犯の明夫が18歳。洋平、順が17歳、豊が16歳であった(すべて仮名)。

 昭和63年11月25日午後8時半頃、少女は週2回のプラスチック工場でのアルバイトから、自転車に乗って帰宅する途中だった。そこに豊が乗ったオートバイが突き当たり、少女は悲鳴を上げながら自転車もろとも側溝に落ちた。

 少女がなんとか立ち上がると、オートバイに乗った明夫が来て「大丈夫ですか?」と声をかける。「あいつは札付きの悪だ」「この辺は危ないから、僕が送っていってあげるよ」と、明夫はゆっくりとバイクを走らせて、少女は自転車を押しながら従った。しかしこれは明夫と豊の芝居だった。

途中で明夫は豹変する。少女を大きな倉庫に連れ込もうとすると、彼女は叫び声を上げて抵抗した。

「さっきの奴は俺の仲間だ。組織がお前を狙っている。俺の力で命だけは助けるように幹部に頼んでやる。その代わり、今から俺とホテルに行くんだ」

明夫はそう言って少女を脅すと、呼び止めたタクシーに2人で乗り込んだ。ラブホテルに連れ込むと、明夫は柔道で鍛え上げられた力で、少女を強姦した。…

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