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 2010年、アメリカ海洋大気庁の深海探査艇「パイシーズ」が、ルイジアナ州沖合約300kmのメキシコ湾で、得体の知れない魚を発見した。この不思議な深海魚はサメの一種と思われたが、当時の研究者たちは正体を突き止めることができず、長らく冷凍保管されることになる。そして5年の歳月を経て、ついにその正体が判明したようだ!

【その他の画像はこちらから→http://tocana.jp/2015/04/post_6290.html】

 複数の海外メディアが報じたところによると、謎の解明に取り組んだのは、アメリカ海洋大気庁のマーク・グレイス博士と、テュレーン大学の生物学者マイケル・ドージー博士だ。彼らは学術誌「Zootaxa」上で、不思議な深海魚の正体が「フクロザメ」というサメの一種であったと発表した。

 この「フクロザメ」、過去に1度しか発見されたことがない、極めて珍しいサメであるという。1979年にペルー沖の太平洋で発見された第1号(体長約43cmのメス)の標本は、現在ロシアの博物館に収蔵されているが、その後30年以上、人類は「フクロザメ」との再会を果たせずにいた。そして今回、メキシコ湾で発見された謎の深海魚が、記念すべき第2例目であったことが判明したというわけだ。博士たちは、標本を傷つけずに検査するため、最新機材のあるニューヨークやフランスにまで足を運んだという。

 さて、2010年の「フクロザメ」は体長約14cm、体重14gほどの小さなオスであり、生後数週間であったと考えられている。ドージー博士は「とてもかわいいんですよ。小さなクジラのように見えます」と語るが、その愛らしい姿の一方、まだまだ謎に満ちた部分も多いようだ。

「フクロザメ」一番の謎は、その名の由来ともなった左右の胸ビレ近くにある袋だ。研究者たちは、サメの体の4%の体積を占める袋が、一体どのような役割を果たすものか解き明かせずにいる。カンガルーの袋のように、生まれたばかりの我が子を守るためのものではなく、そこから発光する液体やフェロモンのような物質を分泌している可能性が考えられているが、ハッキリしたことは分からないという。また、腹部のまだら模様も他のサメには見られない特徴のようだ。

「(袋が)何のためにあるのか、本当に分からないのです。こんなものを持っているサメなんて見たこともありませんから」(グレイス博士)

 30年間、決して諦めずに「フクロザメ」を追い続けてきたグレイス博士にも分からないのだから、一般人が考察することなど到底無理な話かもしれない。博士たちの研究がさらに進展し、ワクワクするような新事実が発見されることを期待しよう。

※画像は「YouTube」より

fullrss.net]]>
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