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 電磁バリア――。「スタートレック」や「スター・ウォーズ」など、壮大なスペースオペラで繰り広げられる艦隊戦では欠かすことのできない防御装備であるが、なんと先頃、この"電磁バリア"の特許が受理されたというのだ。我々の知らないうちにこの"電磁バリア"は現実のものとなっていたということになる。

【画像はコチラ→http://tocana.jp/2015/04/post_6208.html】

■ボーイング社が"電磁バリア"の特許を取得

 3月24日に科学情報サイト「Popular Science」に掲載された記事によれば、航空機メーカーのボーイング社は爆撃などによる衝撃波を和らげる"電磁バリア"の特許を取得したということだ。

 もちろん特許は実現可能な技術にしか適用されないと考えられるので、"電磁バリア"はもはやSFの世界の話ではなくなったということになる。記事によればこの技術は、レーザーパルスによって周囲に円弧形の"電磁バリア"を発生させて衝撃波を弱めるものであるという。しかし残念ながら銃弾や砲弾による物理的な攻撃は防御できず、既に装甲が施された軍用車両などの防御を補完するものとしての活用がまず第一に考えられているということだ。

 この技術を用いた「反衝撃波システム(anti-shockwave system)」は高い実用性を備えており、付近の爆破を感知して自動的に"電磁バリア"を生成させるということで、砲火が行き交う紛争地で有効に活用されることが期待されている。ひとまず最初は軍用装甲車の装備として開発が進められているが、ゆくゆくは船舶や航空機、建築物などへの装備も考えられるという。

■"諸刃の剣"でもある新軍事技術

 軍用車両の防御システムといえば、イスラエルで開発されたトロフィー(Trophy)が有名だ。

 10年もの歳月をかけて開発されたといわれるこのトロフィーは、車両に接近してくるロケットなどを自動で感知し、車体への着弾前に散弾銃に似た弾幕射撃で迎撃するシステムだ。イスラエル国防軍の戦車に実際に装備され、2011年には初めて実戦において対戦車ロケット弾の迎撃に成功して一躍注目を集めた。一時は米軍も採用に向けて動いていたということだ。

 兵員の命を守る"救世主"として多額の予算と年月を費やして開発されたこのトロフィーだったが、実はなんとも皮肉なかたちで敬遠される装備になってしまった。それは、周囲に兵員や車両がいる状況で、このシステムが起動してしまうと味方への被害がかなりのものに及ぶという懸念が浮上したためだ。…

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