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「特殊な目薬によって、人間の眼に暗視能力を授けることに成功した」と米国のアマチュア科学者たちが発表、現在大きな話題となっている。まるで暗視ゴーグルでも使っているかのごとく、暗闇で視界が開けるようになるという、不思議な目薬の正体とは一体何なのか、詳細についてお伝えしよう。

【その他の画像はこちらから→http://tocana.jp/2015/03/post_6104.html】

 3月25日、複数の海外メディアが報じたところによると、「暗視能力を授ける目薬」の開発に成功したと主張しているのは、カリフォルニア州を拠点に活動するバイオハッカー、ジェフリー・ティベッツとガブリエル・リチーナのコンビだ。ちなみにバイオハッカーとは、企業や大学の研究室に頼らず、自宅など個人の拠点で生物学的研究を行う人々のことだが、分野が分野だけに、マッドサイエンティストと見なされることも多い。

 さて、人体に害を及ぼすことなく暗視能力を手に入れる方法を探っていた2人が目をつけたのは、「クロリンe6」という化学物質だった。「葉緑素(クロロフィル)」と似た化学構造を持つ「クロリンe6」は、少ない光で物を見なければならない深海魚が持つ光増感剤だ。医学分野では、夜盲症やガンの治療に用いられることもある。

「(暗視能力を与えるために)これをマウスに注入したという論文はかなりあるんだ。さらに研究を進めて、次のステップに進むべきだね」

 こう語るジェフリーとガブリエルは、「クロリンe6」にインシュリンやジメチルスルホキシドなどを配合することで目薬を開発。効果を確かめるため、ガブリエルが「人間モルモット」役を買って出た。そして大きなスポイトを使い、「クロリンe6」(50マイクロリットル)を点眼したガブリエル。

「一瞬、視界に緑がかった黒いモヤが広がってから、眼に吸収されていったようだ」(ガブリエル)

 次に彼らは、屋外の暗闇で効果を確認することに。最初は10mほど先にある手の形を言い当てることしかできなかったガブリエルだが、1時間も経たずに、なんと視界が約50m先まで開けてきたのだった。真っ暗闇の中にもかかわらず、木のそばに人がいることも100%の確率で見抜くことができたという。「クロリンe6」を投与しない状態では、3回に1度しか言い当てることができなかったため、どうやら暗視能力を手に入れたことは間違いないようだ。そして翌朝、ガブリエルの視界は通常に戻った。…

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